「まずほめる」・・・出典は ひとを動かすより D・カーネギー
この本の原著者デール・カーネギーは、アメリカにおける成人教育、人間関係研究の先覚者で、デール・カーネギー研究所の所長として、話術ならびに人間関係に新分野を開拓して、アメリカののみならず、ヨーロッパまで出張して講演会を行ないました。
いまでも彼の著書は人間関係のバイブルとして、この「ひとを動かす」をはじめ書店には必ずといっていいほど置かれています。今回はそのなかでビジネスの日常場面でも使える分かりやすい箇所をご紹介します。
「わたしの友人が、ある時、クーリッジ大統領の招待を受けて、週末をホワイトハウスで過ごした。彼が大統領の部屋に行くと、大統領は秘書の一人をつまえて、こういっていた。
ー今日はよく似合う服を着てきたね。まったく君は美人だー
無口なクーリッジがこれだけのお世辞をいうことは珍しい。不意を食らったその娘は、どぎまぎして、頬を真っ赤にそめた。すると大統領は
ーそんなに固くなることはないよ。気をよくしてもらおうと思っていったのだから。で、これからは句読点にもう少し注意をしてもらいたいねー
といった。
彼のやり方は少し露骨だったかも知れないが、人間の心理に対する理解の程度はほめてよい。われわれは、ほめられた後では、苦言を大して苦しく感じないものだ」
カーネギーがこの本の中で紹介した箇所は、いろんな事を学ばせてくれています。大統領ほどの地位にある人は、自分の秘書に注意をするにもこんなに気配りを払うものなんですね。普通なら自分の秘書に注意する場合、頭ごなしに注意して訂正させそうですが、一流の人間ほどこのように人間に対する気配りも一流ですね。
若干意味合いは違いますが、かつてほめる事の大切さのエピソードの話しでは、海軍大将の山本五十六が「最後にほめてあげなければ人は育たぬ」と言っていたそうです。カーネギーのいう人に注意する前には、まず相手をほめてからすべきだという教えは、先に相手を認めたり尊重する態度をみせてから注意を促す事をしないと、どんな人間にもプライドはあり人間は相手の苦言は受け入れられない事をあらわしています。
とかくこのビジネスの世界では、社内の人間関係や取引先との関係を築かなければ、成り立たたないもので、逆にこれが上手くいくと成功への道も開かれていくものだと思います。
次回は「人物とは・・的確な距離感」・・・出典は あすはござなくそうろう 細川護煕から紹介します。 細川藩直系18代で元総理大臣の方の話です。それでは次回まで。。。。。
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