「人物とは・・的確な距離感」・・・出典は あすはござなくそうろより細川護煕
肥後54万石の細川藩18代として生まれ、79代内閣総理大臣に任命された方です。今は政界を引退され、陶芸家として晴耕雨読の生活をされているようです。この方は生き方がスマートというか、殿様気質なのでしょうか、物事や地位に執着せずあっさり身を引く方ですね。最初の就職が朝日新聞に始まり、参議院議員、衆議院議員、熊本県知事、再び衆議院議員、内閣総理大臣、と普通の人ならどれを取っても一生を掛けてもなれない職業に就き、60歳であっさり政界を引退されました。ただ私から見れば当時の政治における改革の希望を期待させてくれる、かっこいい政治家に見えたものです。
さて彼のスマートな言葉を紹介します。
「人物とは柔和を以って方便となすという言葉がありますが、態度において柔和、事において剛毅、それが真のジェントルマンというものです。父方の祖父は大変な文化人で、酒脱な、最後の殿様と言われた人です。母方の祖父(近衛文麿元首相)からも学ぶところはたくさんありますけど、実に聞き上手な人だったと聞いています。両方に共通しているのは、人との付き合い方にしても、物事に処する態度においても、実に的確な距離感を持っていたということでしょうか」
この人との接し方についての的確な距離感という言葉は、実に含蓄があります。例えばスポーツにおいてもボクシングや剣道等、相手との間合いは勝敗に非常に重要な要素です。人との付き合い方にしても人はそれぞれにさまざまな人との関わりがありますが、この距離感を間違うと、仲が非常に悪くなったり、最悪の場合恨まれることになったりします。
もし起業において、避けることができない取引先や顧客との関係で相性が悪い場合でも、適度な距離感を間違わなければ、少しは関係が緩衝され、少なくとも嫌われるとこまではいかないと思います。
次回は「第五巻太政大臣道長篇一六章」・・・出典は 大鏡 から紹介します。 平安時代に藤原家の全盛時代を築いた藤原道長の、若き日の豪胆ぶりの話です。それでは次回まで。。。。。
大分県 会社設立 助成金申請 就業規則の作成 労働保険・社会保険手続 建設業許可申請の事なら
TEL : 097-558-6320
FAX : 097-558-1770
URL http://www.kaisyaseturituroumu.com/
E-mail : kousunay@po.d-b.ne.jp