第26章 「小さな利益にこだわると身を亡ぼす」・・・十過より 韓非子2010/10/08
韓非子は紀元前230年頃の中国の政治家で、秦の始皇帝につかえたが、同僚の策略により投獄され、自殺を迫られて死んだ悲劇の思想家です。彼は君主に法術を説き、法こそが人民がしたがう基準だと主張し運用を促しました。
今回は彼の説いた中から、身を亡ぼす十種の過ちから「小さな利益にこだわると身を亡ぼす」とい言葉を紹介します。
「晋の国が、虞の国の道を借りて、郭の国を攻めようとした時、宝石と馬を送るから、道を貸してくれるように持ち掛けた。虞の国の王は立派なその宝石と馬を見て、どうしても欲しくなり受けようとした。しかし臣下がいさめて「虞にとって郭 はそえ木のようなもので、お互いなくてはならないもちつもたれつの関係です。もし道を貸したら郭 が亡びたその日に虞も亡びる事になるので、受けてはいけません」と言った。
しかし虞の国の王はききいれずに、道を貸してしまった。晋の国は郭の国を亡ぼした三年後に、今度は虞の国を攻めに来てこれを打ち破った。その時三年前に贈った宝石と馬も持ち帰り、晋の国の王は「宝石はそのまま、馬も大きくなったことよ」と言って喜んだ。
このように目先に利益にとらわれ、のちのちの害を招くことを考えなければ、自らが亡んでしまうことを指摘している。
現在のビジネスの世界も会社を前進させる、大局観に立った大きな利益の目線を持ちたいものです。
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