「不遇時の道長、競射で政的伊周を圧倒する」・・・出典は大鏡より第5巻道長編
藤原道長は平安時代の藤原全盛時代を築いた人物で「この世をば 我が世とぞ思う望月の かけたることの なしと思えば」という歌を詠んだ事は有名です。
この道長が時の権力者の藤原道隆の息子伊周と弓の競射をした時の話です。
「道隆の屋敷で伊周を交えて弓の競射をしていた時、突然道長が現れて伊周と勝負をしたました。その結果伊周の当り矢の数が、2本だけ道長に負けてしまいました。
そこで伊周の父親の道隆がもう2回だけ延長戦をやりなさいと命令しました。道長は不愉快な気分になり、渋々その延長戦を受けました。ただこの時次のような台詞を言いながら矢を射ました。・・・・この道長の家門から天皇・后がお立ちになる運勢なら、この矢は的中せよ・・・すると矢は的中も的中で、なんと真っ只中にあたりました。次に伊周が矢を射ますが、気おくれしたのか手も震えてしまい、矢は見当違いな所に射ってしまいました。さらに道長は・・・・・この自分が摂政・関白の職につく運命ならば、この矢は的中せよ・・・と言って矢を放つと、先ほどと同じように、的が割れるほど的中しました。
これには道隆も顔色が真っ青になり、興もさめ気まずくなって・・・・なんで射る必要がある。もう射るな。射るな・・・と伊周が矢を射るのを止めて、すっかり坐は白けてしまい、そのまま道長は退場しました。」
この時の道長の身分からして、今すぐ予言が実現するものではなかったのですが、このように大勢の人々の公の場で、しかも政敵の前で、自分が天下を取るんだと宣言するには、道長は本当に大胆で、剛胆な性格を持っていますね。
ただ道長ほどではないにしても、起業家は自分の目標や計画を宣言して、自分を追い込んで仕事を実行する気概は持つべきでしょう。
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