「不遇時の道長、競射で政的伊周を圧倒する」・・・出典は大鏡より第5巻道長編

藤原道長は平安時代の藤原全盛時代を築いた人物で「この世をば 我が世とぞ思う望月の かけたることの なしと思えば」という歌を詠んだ事は有名です。

この道長が時の権力者の藤原道隆の息子伊周と弓の競射をした時の話です。

「道隆の屋敷で伊周を交えて弓の競射をしていた時、突然道長が現れて伊周と勝負をしたました。その結果伊周の当り矢の数が、2本だけ道長に負けてしまいました。

そこで伊周の父親の道隆がもう2回だけ延長戦をやりなさいと命令しました。道長は不愉快な気分になり、渋々その延長戦を受けました。ただこの時次のような台詞を言いながら矢を射ました。・・・・この道長の家門から天皇・后がお立ちになる運勢なら、この矢は的中せよ・・・すると矢は的中も的中で、なんと真っ只中にあたりました。次に伊周が矢を射ますが、気おくれしたのか手も震えてしまい、矢は見当違いな所に射ってしまいました。さらに道長は・・・・・この自分が摂政・関白の職につく運命ならば、この矢は的中せよ・・・と言って矢を放つと、先ほどと同じように、的が割れるほど的中しました。

これには道隆も顔色が真っ青になり、興もさめ気まずくなって・・・・なんで射る必要がある。もう射るな。射るな・・・と伊周が矢を射るのを止めて、すっかり坐は白けてしまい、そのまま道長は退場しました。」

この時の道長の身分からして、今すぐ予言が実現するものではなかったのですが、このように大勢の人々の公の場で、しかも政敵の前で、自分が天下を取るんだと宣言するには、道長は本当に大胆で、剛胆な性格を持っていますね。

ただ道長ほどではないにしても、起業家は自分の目標や計画を宣言して、自分を追い込んで仕事を実行する気概は持つべきでしょう。

 

 

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「人物とは・・的確な距離感」・・・出典は あすはござなくそうろより細川護煕

肥後54万石の細川藩18代として生まれ、79代内閣総理大臣に任命された方です。今は政界を引退され、陶芸家として晴耕雨読の生活をされているようです。この方は生き方がスマートというか、殿様気質なのでしょうか、物事や地位に執着せずあっさり身を引く方ですね。最初の就職が朝日新聞に始まり、参議院議員、衆議院議員、熊本県知事、再び衆議院議員、内閣総理大臣、と普通の人ならどれを取っても一生を掛けてもなれない職業に就き、60歳であっさり政界を引退されました。ただ私から見れば当時の政治における改革の希望を期待させてくれる、かっこいい政治家に見えたものです。

さて彼のスマートな言葉を紹介します。

「人物とは柔和を以って方便となすという言葉がありますが、態度において柔和、事において剛毅、それが真のジェントルマンというものです。父方の祖父は大変な文化人で、酒脱な、最後の殿様と言われた人です。母方の祖父(近衛文麿元首相)からも学ぶところはたくさんありますけど、実に聞き上手な人だったと聞いています。両方に共通しているのは、人との付き合い方にしても、物事に処する態度においても、実に的確な距離感を持っていたということでしょうか」

この人との接し方についての的確な距離感という言葉は、実に含蓄があります。例えばスポーツにおいてもボクシングや剣道等、相手との間合いは勝敗に非常に重要な要素です。人との付き合い方にしても人はそれぞれにさまざまな人との関わりがありますが、この距離感を間違うと、仲が非常に悪くなったり、最悪の場合恨まれることになったりします。

もし起業において、避けることができない取引先や顧客との関係で相性が悪い場合でも、適度な距離感を間違わなければ、少しは関係が緩衝され、少なくとも嫌われるとこまではいかないと思います。

 

 

次回は「第五巻太政大臣道長篇一六章」・・・出典は 大鏡 から紹介します。 平安時代に藤原家の全盛時代を築いた藤原道長の、若き日の豪胆ぶりの話です。それでは次回まで。。。。。

 

 

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「まずほめる」・・・出典は ひとを動かすより D・カーネギー

この本の原著者デール・カーネギーは、アメリカにおける成人教育、人間関係研究の先覚者で、デール・カーネギー研究所の所長として、話術ならびに人間関係に新分野を開拓して、アメリカののみならず、ヨーロッパまで出張して講演会を行ないました。

いまでも彼の著書は人間関係のバイブルとして、この「ひとを動かす」をはじめ書店には必ずといっていいほど置かれています。今回はそのなかでビジネスの日常場面でも使える分かりやすい箇所をご紹介します。

「わたしの友人が、ある時、クーリッジ大統領の招待を受けて、週末をホワイトハウスで過ごした。彼が大統領の部屋に行くと、大統領は秘書の一人をつまえて、こういっていた。

ー今日はよく似合う服を着てきたね。まったく君は美人だー

無口なクーリッジがこれだけのお世辞をいうことは珍しい。不意を食らったその娘は、どぎまぎして、頬を真っ赤にそめた。すると大統領は

ーそんなに固くなることはないよ。気をよくしてもらおうと思っていったのだから。で、これからは句読点にもう少し注意をしてもらいたいねー

といった。

彼のやり方は少し露骨だったかも知れないが、人間の心理に対する理解の程度はほめてよい。われわれは、ほめられた後では、苦言を大して苦しく感じないものだ」

カーネギーがこの本の中で紹介した箇所は、いろんな事を学ばせてくれています。大統領ほどの地位にある人は、自分の秘書に注意をするにもこんなに気配りを払うものなんですね。普通なら自分の秘書に注意する場合、頭ごなしに注意して訂正させそうですが、一流の人間ほどこのように人間に対する気配りも一流ですね。

若干意味合いは違いますが、かつてほめる事の大切さのエピソードの話しでは、海軍大将の山本五十六が「最後にほめてあげなければ人は育たぬ」と言っていたそうです。カーネギーのいう人に注意する前には、まず相手をほめてからすべきだという教えは、先に相手を認めたり尊重する態度をみせてから注意を促す事をしないと、どんな人間にもプライドはあり人間は相手の苦言は受け入れられない事をあらわしています。

とかくこのビジネスの世界では、社内の人間関係や取引先との関係を築かなければ、成り立たたないもので、逆にこれが上手くいくと成功への道も開かれていくものだと思います。

 

 

次回は「人物とは・・的確な距離感」・・・出典は あすはござなくそうろう 細川護煕から紹介します。 細川藩直系18代で元総理大臣の方の話です。それでは次回まで。。。。。

 

 

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「兵は詭道なり」・・・出典は始計より孫子

孫子は現在でも経営の戦略本としてよく引用されています。またさまざまな方が書いている本の中には、孫子をそのままの内容で書いているものもあります。また孫子は古今東西戦略家や軍師のバイブルとしてこれを応用して、成果をあげてきました。日本ではやはり戦国最強軍団武田信玄が旗印として掲げていたのが有名ですね。

今日はこの中で現在のビジネスにも応用できる、「兵は詭道なり」を紹介したいと思います。

「戦術の要諦は、敵をあざむくことである。

例えば、できるのにできないふりをし、必要なものを不要とみせかける。遠ざかるとみせかけて近づき、近づくとみせかけて遠ざかる。有利とみせかけて誘い出し、混乱させて撃破する。充実している敵に対しては退いて態勢をとののえ、強力な敵とは正面衝突を避ける。また、敵を激昂させて消耗させ、低姿勢に出て油断させる。敵が落ちついていれば、事をかまえて奔命に疲れさせ、団結している敵は離間させる。

 こうして敵の弱みにつけこみ、敵の意表をつく。これが戦術の要諦であるが、その運用は状況の変化に応じて自在に駆使すべきものであるから、あらかじめ固定してかかるわけにはゆかない」

この章は人間の処世術の最たる感じがして私は個人的にはあまり好きではないのですが、最後の段で状況の変化で臨機応変に対応しなさいという所が、やはり過去は軍事戦略として、現在はビジネス戦略として現実味のある普遍性を感じさせます。

前段の文章はこの情報社会でビジネスをしていると目にしているものですが、後段のこれを臨機応変にアレンジして、現在の状況に合わせて対応していく事ができるかどうかは、武田信玄が正しく使って大きく成果のでたものであって、やはり起業家の応用と力量によって結果は違ってくると思います。

 

 

次回は人間関係のバイブル「まずほめる」・・・出典は ひとを動かす D・カーネギーから紹介します。 それでは次回まで。。。。。

 

 

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「初めにおこないありき!」 ・・・出典はファウストよりゲーテ

今日も文学作品の中からの紹介で、ドイツの文豪ゲーテからです。この作品はゲーテが晩年になって書き上げた知恵の結晶と呼ばれ、ゲーテは「人間活動の生に対する全局面」を描こうとした作品だといわれていて、彼の哲学の集大成が詰まっている作品です。

私はこの中でも「初めにおこないありき!」 の箇所が一番好きです。かのドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーも好んで「諸君!行為あるのみ」とよく言って部下を鼓舞していたとか・・・・

このフレーズはファウスト第一部の中で、ファウストが聖書のヨハネ伝福音書のある箇所を訳す場面で、下記の内容になっています。

「こう書いてある。・・・初めにことばありき!

ここでわしはもうつかえる!だれかわしを助けて先へ進ませてくれないか。

わしはことばというものをそう高く値踏みすることはできない。

わしは霊の光に正しく照らされているのなら、

別に訳さなくてはならない。

こう書いてある。・・・初めに意味ありき!

ペンが先走りせぬように

第一行をよく考えよ。

一切を作り出すものは意味だろうか。

こう書いてあるべきだ。・・・初めに力ありき!

しかしこう書きつけているうちに、もう

これでは済まされないと警告するものがある。

霊の助けだ。不意に思いついて

安んじてこう書く。・・・初めにおこないありき!」

ゲーテはこの中で人間の行動する事の大切さと、難しさを説いているように思えます。起業もまずは第1歩を踏み出して興るものであり、その踏む出す瞬間が最も決断力がいります。また起業後の運営もまさに行為あるのみの連続だといえます。

このドイツの文豪が晩年で言いたかったのは、人間の成功者とその他の人を分けるのは。。。。やはり「いざという時に行動する事ができるかどうか」だと思います。

 

 

次回は古典から、「兵は詭道なり」・・・出典はいわゆる孫子の兵法書から紹介します。 今の経営戦略本のなかにもよく例示としてあげられたり、中にはこれはそのまま孫子の言葉じゃないの?というものもありますね。

それでは次回まで。。。。。

 

 

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「吹く風を心の友と」・・・出典は未刊詩篇 中原中也

今日は文学作品からご紹介したいと思います。私がこの詩と出会ったのは、高校1年生の時に国語の授業で教科書に載っていたからです。当時私はそれまで授業の予習をした事がなかったので、初めてこの詩に授業中に触れた時、牧歌的詩の心地良さに衝撃を受けました。

中原中也は小林秀雄や荻原朔太郎など昭和の巨匠とも親交があった実力のある詩人ですが、31歳という若さでこの世を去るまで、数々人々の心に染み入る詩を書いた伝説的な天才詩人です。

以下この詩の全文を記したいと思います。

「吹く風を心の友と 

口笛に心をまぎらわし 

私がげんげ田を歩いていた15の春は

煙のように、野羊のように、パルプのように

とんで行って、もう今頃は、

どこか遠い別の世界で花咲いているのだろうか

耳を澄ますと

げんげの色のやうにはじらいながら遠く聞こえる

あれは、15の春の遠い音信なのだろうか

滲むように、日が暮れても空のどこかに

あの日の昼もままに

あの時が、あの時の物音が経過しつつあるように思われる

それがどこか・・・・・?

とにかく僕に其処にゆけたらなあ・・・・

心一杯に懺悔して、

ゆるされたといふ気持ちの中に、再び生きて、

僕は努力家になろうとおもうふんだ」

この詩を書いた頃の中原中也は病気を患っていて、死を意識し始める頃に書いています。

当時私は、この詩をよんで、自分が30歳・・40歳になって、中也が「時は取戻せないので後悔しないように生きなさい」というメッセージを胸に生きたいものだと思ったものでした。

しかーしー現実は・・・・はあーー。

だからこの詩を見ると、懐かしく心が洗われる気持ちがします。

たぶん自分が死を意識する前にも、この詩を思い出しそうなんですが、この時も自分の過去を後悔してるのかもしれません。

 

 

次回も文学作品が続きますが、「初めにおこないありき!」・・・出典はファウストよりゲーテのフレーズから紹介します。 偉人もまずは行動することの大切さを説いていますね。

それでは次回まで。。。。。

 

 

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 「成り上がり」・・・出典は矢沢永吉

今日はなんと・・13日金曜日ですね。っとあまり気にしていませんが、枕詞です。

矢沢永吉さん、高校時代にすごく好きで、私は東京に大学進学をしたのですが、東京に行く1つの影響を与えてくれた本でした。さて、その内容は・・・

まず序章でいきなり強烈な言葉になっています。「おれは昔を思い出すと、マジになる。28歳でスーパースターと呼ばれ、所得番付に出るようになっても、怒っている。銭が正義だ。こう思ってしか生きてこれなかった。ほんとうは銭が正義だなんてウソだ。でもそう思わなかったら生きてこれなかった自分に腹が立つ。攻撃することが生きることだ。負い目をつくらず、すじをとおして、自分のやり方でオトシマエをつけてきた。この本に書いたことはオレ自身の背景だが、オレはだれもがBIGになれる道をもっていると信じている。」

イギリスの元首相チャーチルが「自分が知っている偉人は、みな少年時代の不幸によって創られている」と言いましたが、矢沢さんの場合も幼児から青年にかけての体験が、大きな原動力になっているようです。

さらに彼の著書の中身を拾ってみます。「銭じゃ買えないものがある?ふざけるな。おまえにそう言える背景があったのか。親父の代では負けたけど、オレの代では勝ってやる。忘れない子供の頃の屈辱」

その言葉とおり、矢沢さんは高校卒業後単身東京に乗り込んで、ギター1本で勝負して、ロック界のトップスターに登りつめまさに「成り上がり」を実現したのです。

彼の魂の前では、彼のいう大多数の「中流のおぼちゃん」は勝負にならなかったようです。出会いや別れ、裏切りにあったり、騙されたりしながら、彼は着実にスーパースターになりました。

だた28歳でスーパースターになったために、後日談があります。

日本の頂点に立った自負心から、今度はアメリカに渡って勝負をしますが、後にかれはこう言っています「日本の矢沢?この程度はアメリカでは五万といますよ!」世界は広いんですね〜。

さらに月日が流れて、矢沢さんは51歳になって2冊目の本「アー・ユー・ハッピー?」を出しますが、この時彼は1998年に起きた35億円もの詐欺被害に遭った内容に触れています。本当に波乱万丈の人生です。

しかし彼は普通なら自己破産してもおかしくない様な状況で、持ち前の根性でほぼ借金返済の目途をつけたようです。今回こそは矢沢さんは駄目かなと多くの人が思っている中、恐れ入ります。

その著書の下りを紹介して、今回は終わりとします。「アー・ユー・ハッピーという言葉は、たぶんアー・ユー・ファイティングという意味が隠れているのかもしれない。めしがうまい・酒がうまい・家族が愛おしい、これは観客席にしがみついて、言葉の遊びでいってるやつには、永遠にわからない喜びだ。選手は予想はしない。勝ちたい、ハッピーになりたいと思うからこそ、現役として試合にでるんだ」矢沢さんの円熟味の増した言葉ですね。

 

 

次回は31歳で亡くなった昭和の天才詩人・・・・中原中也の「吹く風を心の友と」を紹介します。この綺麗な詩で、心の洗濯をしていただければと思います。

それでは次回まで。。。。。

 

 

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  山上の木・・・出典「ツアラトウストラ」ニーチェ

ニーチェといえば「ニヒリズム」が有名ですね。しかし、この「ツアラトウストラ」には、それを克服すべくテーマが書かれています。この中でこの山上の木の章はニーチェの能動的な思想が分かりやすく現れている箇所で、話が感動的で私がもっとも好きな章ですね。

その内容は・・・・主人公のツアラトウストラが独り歩いていると、独りの疲れた眼差しの青年に出会った。彼はツアラトウストラに語りかけた。「わたしは高みへ身を伸ばそうと思いはじめてこのかた、もはや自分自身を信じることができない。わたしが高みに立つと、わたしは独りだ。わたしが高くのぼればのぼるほど、わたしはのぼっていくそのわたしを軽蔑する。いったいわたしは高みでどうしようというのだろう。高みに行くつくと、わたしはひどく疲れているのだ」

するとツアラトウストラはかたわらに立っている木をさして青年に答えた。「この木はこの山上に孤独者として立っている。これは人間と動物を越えて、高く生い立ち、もしこの木が語ろうとしても、理解する者はいないだろ。この木は雷電を待っているのだ。つまり高みにのぼろうと決意した瞬間にそれは危険への決意であり、やがて自分以上の強者に打ち負かされるのは必至であり、これこそが本望である」ツアラトウストラはさらに青年に語る。「君は今も自分が高貴だと感じている。そして君を不快に思う他の者たちも、やはりまだ君を高貴だと感じて妨害物と思っている。だが、高貴な者に一番の危険は・・・最高の希望を失った高貴な人の中には、あらゆる高い希望への誹謗者になる者がいる。高貴な者は志を得ないと、凡庸になることはないが、皮肉なすねものになり、わずか一日先の未来にも、目標を置かなくなってしまうのだ。かつて英雄になろうとしたかれらは、英雄が恨みと恐れの的である」

最後にツアラトウストラこう語り青年のもとを通り過ぎた。「君の愛と希望を投げ捨てるな。君の最高の希望を神聖視せよ!」

とかく事業をおこなっていると、ライバルとの死闘、成功者への嫉妬、孤独な迷いが生じてきますが、創業時の志は失わずにやり続けることの大切さを重ねあわせてしまいます。この章はふとニヒリズムに陥った時、励まされますね。

 

次回は「成り上がり」・・・出典は矢沢永吉をご紹介します。

それではそこのところ、ヨ・ロ・シ・ク・!

 

 

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  天は自ら助くる者を助く 出典・・・「貧しいリチャードの暦」フランクリン

このアメリカの政治家で、独立宣言起草委員のひとりであったフランクリンの言葉ほど、起業家にとって勇気を与えてくれる言葉はないのではないでしょうか。

これは他人の助力をあてにせず、自分自身の力で努力をする者に天は力を与えてくれるという意味で、起業しようとする人には、何よりの励ましの言葉であり、一旦独立した限りには、人の助けを待っていては、いつまで経っても成功は覚束無いとの例示である。

また起業家は、常に自分の道は自分で切り開いていく気概がなければ、一旦起業が成功しても、自らのマンネリや怠惰、まわり環境の変化やライバルの出現により、衰退していく運命にさらされてしまう。

起業というのは創めるのも困難さが伴うが、起業後もさらにさまざまな試練があるものであり、この「天は自ら助くる者を助く」を思い出すと、心が奮い立つ事でしょう。

 

次回は 「ツアラトウストラ」より(山上の木)・・・ニーチェ

よりお届けします。次回は少し長編になります。

それでは次回まで。。。。。

 

 

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起業家応援のブログ「無為自然」を創めます。

このブログは、起業家の方の心の応援をする目的で開始しました。ちょっとした「ブレイク・タイム」の時間としてお読みいただければ幸いです。

主に私が学生時代から収集している本の中から、企業家の方が「ホットな気分に」なれそうなものを、紹介していきたいと思います。

初回は本ブログのテーマにした「無為自然」・・・出典は老子より。

無為自然という言葉は、皆さんも聞いた事があると思いますが、一般的には主体性を放棄して、成り行きにまかせる諦念と解する人が多いと思います。

しかし、実はこの「無為自然」こそ積極的な能動的な生き方を説いています。

例えば「無の用」では、壷は中が無だから、有である水を入れられるし、民家の部屋も中が無だから、有である人や物が置ける。このように「無」があるから「有」がり、これを人材に例えると、無駄な社員は一人もいないとも言えます。

またこの世界の自然界は無から有が生じ、また無に帰る存在です。この運命から逃れられる生き物や物質もありません。

少し話が飛躍しますが、これは現在最先端の宇宙理論「ビッグバンやインフレーション理論」の、宇宙は真空の無からビックバンから生まれ、インフレーション(変化)により有である生き物や物質が多様化し、やがてこの宇宙も崩壊する運命にあります。しかもこの宇宙は、1つでなく無数にあるそうです。

話を「無為自然」に戻すと、このように人智を越えた「自然」の成り行きに支配される人間は、せめて自然を認識し、自然の法則を把握し、その法則を積極的に使い尽くそうとする、能動的な思想であったのです。

これも起業の際でも、大きな時代の流れや変えられない環境はありますが、細かに情報を集めて分析し、その条件の中で事業展開する事とつながります。

2千年前の思想家が考えた宇宙観と、現在最先端の宇宙理論が変わらないとは、なんともロマンを感じと同時に、能力のある人の力は昔も今も大差ないのかなと思ってしまいます。

 

次回は「天は自らを助くる者を助く」・・・出典はフランクリンをご紹介します。

それではまた次回お会いしましょう。

 

 

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プロフィール

堤経営法務事務所(大分市明野)早稲田大学を卒業後百貨店に就職。その後、行政書士事務所・社会保険労務士事務所を開設。

名前:堤通孝

職業:中小企業の労務管理・行政法務のコンサルタント

ウェブサイトURL:http://www.d-b.ne.jp/~second-l/

メールアドレス:
kousunay@po.d-b.ne.jp

資格:特定社会保険労務士・行政書士・2級ファイナンシャルプランニング技能士 

堤経営法務事務所

住所

〒870-0165
大分県大分市明野北5丁目
5番6号